Q.ペン先が金属で作られることが多い万年筆。ぺんてるではなぜ樹脂(プラスチック)万年筆を開発したのでしょうか?
A.1970年代当時、万年筆はとても高い筆記具でした。安価で誰でも手軽に使えるような万年筆を生み出すべく、従来の金属のペン先を持つ万年筆ではなく、「樹脂のペン先を持つ万年筆を作る」というテーマが会社より与えられました。
開発に開発を重ね、1979年に樹脂(プラスチック)万年筆、略してプラマンが誕生しました。
Hello! Pulaman 40 years
〜世界の愛用者に聞くプラマンの魅力〜
万年筆であって、万年筆ではない
あなたらしさが宿るペン先
生産技術担当
(発売当時)
吉村 昇
研究開発担当
(発売当時)
東 大三郎
Q.ペン先が金属で作られることが多い万年筆。ぺんてるではなぜ樹脂(プラスチック)万年筆を開発したのでしょうか?
A.1970年代当時、万年筆はとても高い筆記具でした。安価で誰でも手軽に使えるような万年筆を生み出すべく、従来の金属のペン先を持つ万年筆ではなく、「樹脂のペン先を持つ万年筆を作る」というテーマが会社より与えられました。
開発に開発を重ね、1979年に樹脂(プラスチック)万年筆、略してプラマンが誕生しました。
Q.プラマンは、愛用者の方々から「他では味わえない書き味」といわれます。この書き味を生み出すペン先はどのようにして誕生したのでしょうか?
A.樹脂で安価に作るために構造から考えました。ペン先は、樹脂で「細杆体(さいかんたい)」を作り、多数の微細な孔を通ってインキが毛細管現象で伝わる方法を採用。先は細く削って全方位で書けるよう設計しました。また、筆圧をかけることで先がわずかに2つに割れて、寝かしても書くことができ、ペン先を押さえるホルダーは裏表であえて長さを変えて裏表でしなりが変わるように工夫しました。こうして独特な書き味のペン先は完成しました。
Q.プラマン完成後の生産ではどのような苦労があったのでしょうか?
A.発売当初、プラマンは手軽に使える万年筆として爆発的に売れました。しかし、プラマンのペン先は、細杆体の中にある無数の孔をインキが通ってくる微細な構造で、成形の条件の小さな変化に対しても、安定して量産することは困難を極めました。独創的な設計のペン先であっても、生産性が高く、いつ手にとっても書き味が変わらないペンにしたい。そのために、発売後も細かな改良を重ねて、今のプラマンやトラディオがあります。
Q.40周年を迎えるプラマン。プラマンとそのペン先はどこで使われ続けていたのでしょうか?
A.国内で好評を博した後、プラマンは海外でも発売されました。特に注文が多かったのは中東で、兄弟製品であるカリグラフィー用プラマンや、アラビア文字用プラマンなども発売されていました。当時はプラマンだけで月100万本の生産があり、他にはない特徴的なペン先や、人によって書き味が違うことから評判になりました。
現在でもプラマンは海外でも愛用されており、世界100以上の国と地域で使われ続けています。
Why Pulaman? 世界の愛用者に聞くプラマンの魅力
プラマンは1979年に生まれました。多くの人に愛され続けて40年、同じペン先を使ったトラディオを兄弟として持ち、日本国内だけではなく、アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸と世界各地で愛されるブランドへと成長しました。そしてこの度、40周年を記念した特別なインキ色が新登場。
お礼状やイラストにも映えるこだわりの6色です。ニュー&レトロなプラマンを、新時代もどうぞお楽しみください。